自分自身があまり好きではなかったために、私は前方に逃走した。
その結果、日増しに自分に嫌気がさし、未来へ未来へ突き進むために、
今の自分がくだらないものに思えた。
つまりこういう論理だ。昨日、私の行動は間違っていた。
それが昨日だったからだ。
そして今日は、明日の自分が今日の自分に下す厳しい判決を予感してしまう。
過去と現在を一緒にしてはならない。
私は自分の過去に敬意ある距離をとった。
――J.P.サルトル「言葉」